被災地の子どもたちに笑顔を

おでかけプログラム

NPO法人 福島の子どもたち香川へおいでプロジェクト

福島の子どもたち香川へおいで2013春休み保養プログラム

実施期間 03月24日(日) 〜 04月04日(木)
参加者数 合計37人(内子どもの人数31人)
主な行先 小豆島、さぬき市志度、高松市
協力者 中央共同募金会、土庄町、さぬき市、(株)日鋼サッシュ製作所、(株)香川サイエンス 他各種団体、企業多数

(1)支援の輪の広がり
 地域の各種団体や企業、自治体の支援や協力を幅広く受けることができ、香川の中で福島の子どもたちの現状に心を寄せる人たちの輪をさらに広げることができました(今回初めて香川県、香川県教委、高松市、高松市教委、さぬき市、さぬき市教委、土庄町、土庄町教委などの名義後援を得ました)。高校生から70代まで幅広い年代の多くのボランティアが参加してくださり、看護師、カウンセラー、保育士、教員などの有資格者も数多く関わってくださいました。
(2)地域の人たちとの交流
 さぬき市小田興津地区では、初めて、地域の人たちとの交流イベントを開催しました。地域の方が自治会の集会場を提供してくださったお礼に、子どもたちが中心になって焼きそばを調理してふるまうなど大活躍しました。興津地区は高齢化が進み、普段はあまり子どもの姿も見かけないため、福島の子どもたちが浜辺や畑のあぜ道などで元気に遊んでいる様子を見て地域の方たちはとても喜んでくださるとともに、福島の現状に関心を持ってくださいました。
(3)福島からの参加者の主体的関わり
 以前から参加者が「お客さま」になってしまわないよう、できる限り主体的に参加してもらえるよう取り組んできましたが、今回の保養プログラムではさらにそれを進めることができました。特に、男子高校生の参加者については、今回はボランティアという位置づけで参加してもらったところ、とても積極的にさまざまな活動に取り組み、意見等も出してくれたのが大きな成果です。

福島の子どもたち香川へおいで2013春休み保養プログラムの様子 福島の子どもたち香川へおいで2013春休み保養プログラムの様子 福島の子どもたち香川へおいで2013春休み保養プログラムの様子

子どもたちの声

・一番楽しかったのは魚つり。海づりをしたことがなかったし、やり方もわからなかったので、やり方がわかってよかった。
 二番目に楽しかったことは海岸で遊んだこと。友達とキャッチボールをしたり、水切りをしたりして楽しかった。水切りは初めて4回できてうれしかった。また、香川に来たい。
・つりをしたり、ハイキングをしたり、楽しい体験をした。ボランティアさんたちと海で遊んだりして、とても楽しかった。
・ピザ作りやお手玉、乗馬体験など、色々なイベントがとても楽しかった。
・外で思いっきり遊べて楽しかった。
・つりが楽しかった。お祭り(地域交流イベント)では、たこ焼きや焼きそばをいっぱい食べられたし、ゴムでっぽうを作れたのがよかった。何よりみんなといっしょのご飯を食べられたこともうれしかった。学校では卵が出ると(卵アレルギーのため)、みんなといっしょの物が食べられなくてはずかしかったけど、香川ではそういうこともなく食べられたのでうれしかった。
・みんなとたくさん笑ったり、話したりした。
・いろいろな話ができてよかった。すごく楽しかった。海がきれいだし、カキも取って楽しかった。また、ぜったい来る。
・毎日、おいしいごはんが食べられてよかった。
・ゲームが禁止になったからいやだなあ、と思っていたけど、禁止になったからみんな元気に遊んだんだなあと思うとよかったと思う。

その他参加者の声

 保養開始直後に相次いでインフルエンザを発症した子が2人出て、とても心配しましたが、注意深く健康状態をチェックし、うがいや手洗い、マスク着用を徹底することで、それ以上の広がりはなくホッとしました。これまでの保養プログラムでは幸い、大きなケガや病気もなく来ましたが、311受入全国協議会でこうした経験をシェアし、それぞれの団体のノウハウから学ぶなど、今後さらにリスク管理をしっかりとしていきたいと考えています。
 今回の参加者は4年~6年生の活発な子たちが多かったのですが、若い大学生・高校生のボランティアさんたちが、その元気いっぱいの子どもたちのエネルギーを受け止めて、いっしょに汗だくで走り回ってくれたのが、とてもありがたかったです。一方、年輩のボランティアさんは釣りや里山ガイド、お手玉、伝承手づくりおもちゃなど、その得意分野を生かしてくださったり、幼稚園教諭や調理師という専門性を生かした貢献をしてくださったりしました。さまざまな年代層、活動分野をもった方たちのお力によってこの保養プログラムが充実したものになったことを感謝しています。
 今回の春休み保養プログラムを実施することができましたのも、認定特定非営利活動法人日本NPOセンター(日産プレジデント基金「おでかけプログラム」)の力強いご支援のおかげです。本当にありがとうございました。

期間中の子どもたちの様子

 小豆島・肥土山での野遊びが雨で中止になったのは残念でしたが、子どもたちは海岸や里山、野原などで毎日とても元気にのびのびと遊んでいました。また、食事の準備や皿洗い、掃除などの当番もきちんとこなすだけでなく、料理に関心があるという子たちが(男の子たちも)積極的に厨房に入って手伝っていたのには感心しました。
 地域交流イベントの際には、焼きそばの調理を任された子どもたちが、自分は食べないで、汗をかきながら一生懸命調理していた姿…、腕白で一番にお鍋にぶつかって火傷するのではないかと心配されていた男の子が、調理のボランティアさんにあら炊きのお鍋の番を任されて、自分が食べることや遊ぶことは後回しにして最後までちゃんと番をし、ボランティアさんに誉められたときのうれしそうな顔…生意気盛りの中学生の男の子が小さい子の手を引いてトイレに連れて行く姿…子どもたちのいいところをたくさん見せてもらうことができました。

担当者の感想

保養開始直後に相次いでインフルエンザを発症した子が2人出て、とても心配しましたが、注意深く健康状態をチェックし、うがいや手洗い、 マスク着用を徹底することで、それ以上の広がりはなくホッとしました。これまでの保養プログラムでは幸い、大きなケガや病気もなく来ましたが、311受入全国協議会でこうした経験をシェアし、それぞれの団体のノウハウから学ぶなど、今後さらにリスク管理をしっかりとしていきたいと考えています。
 今回の参加者は4年~6年生の活発な子たちが多かったのですが、若い大学生・高校生のボランティアさんたちが、その元気いっぱいの子どもたちのエネルギーを受け止めて、いっしょに汗だくで走り回ってくれたのが、とてもありがたかったです。一方、年輩のボランティアさんは釣りや里山ガイド、お手玉、伝承手づくりおもちゃなど、その得意分野を生かしてくださったり、幼稚園教諭や調理師という専門性を生かした貢献をしてくださったりしました。さまざまな年代層、活動分野をもった方たちのお力によってこの保養プログラムが充実したものになったことを感謝しています。
 今回の春休み保養プログラムを実施することができましたのも、認定特定非営利活動法人日本NPOセンター(日産プレジデント基金「おでかけプログラム」)の力強いご支援のおかげです。本当にありがとうございました。

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