①子どもたちが楽しく自然に触れることを通じて、ストレス発散の機会とする。
②震災以降、福島を応援してくださる方が大勢いることを子どもたちが知る。
③体験・経験から子どもたちの主体性や自己肯定感を高めることができる。
④東日本大震災及び福島第一原子力発電所の事故や防災について考え、子どもたちの防災意識を高めることができる。
福島県内の子ども・若者を対象に、自然に楽しくふれあいながら、ストレス発散につなげるとともに、震災から11年経っても福島を応援してくださる方が大勢いることを知ってもらうために、田村市にて「福島ひまわり里親プロジェクト」に参加する全国の里親さんから届いたひまわりの種植え、苗植え、花見会を実施する。その様子をドローンやカメラの使い方を学びながら子どもたち主体で撮影し、動画にまとめる体験を行い、成功体験・経験から主体性や自己肯定感を高め、参加者の成長と未来にも繋げる。
子どもたちの主体性や自己肯定感を高めるために、主に福島県内の学校、児童養護施設や学童に通う子どもたち、企業関連のご家族(お子様対象)に、災害時の体験や防災について子ども自身のこれまでの経験・体験をもとに考えてもらうワークショップ「福島ひまわり防災検定」(初級)を実施。子どもたちに単なる災害時体験だけでおわるのではなく、少しでも防災について考えてもらうきっかけにする。
2022年は、栽培体験、ドローン操作・カメラ撮影体験教室ともに、講師は基本的なやり方を伝えるのみとし、子どもたちが自由に取り組めるようにしたことで、子どもたち自身で役割などを決めて能動的に行動することができました。また子どもたちから地域住民や講師へ積極的に話している姿が見られ、世代を超えた交流の機会にもなりました。アンケートでは「ひまわりの種を送ってくださる全国の方々のように、誰かのために行動してみたいと思いましたか」という質問に対しても「とても思う」「まあまあ思う」のいずれかに参加した子どもたちから回答がありました。
「福島ひまわり防災検定」(初級)実施後のアンケートでは、「東日本大震災、福島第一原子力発電所の事故や防災について、考えるきっかけになりましたか」という質問に対しても、9割が「はい」と回答しています。この結果を通じて、単なる体験で終わるのではなく、子どもたちが今後も防災について考え、主体的に行動したいと思えるきっかけになったと考えています。