①『地域子ども食堂』の開設により一人親世帯や経済的困窮世帯の子どもたちに栄養バランスの整った食事を提供することにより健全な発育を促す。
②子どもたちの「孤食」を防ぎ、「食事コミュニケーション」によって子供たちの人間関係の形成に役立てる。
③ネグレクトやDV、不登校やいじめ等で家庭や学校生活に課題を抱えている子どもたちの『居場所や地域とのつながり』をつくる。
④課題を抱えている子どもたちを地域内の社会福祉資源(ケアワーカー等)に結び付け、その子どもを地域社会福祉資源で支える仕組みをつくる。
⑤子どもから高齢者まで幅広い世代や従来からの住民と新しく移り住んだ住民との「交流の場づくり」や「地域とのつながりづくり」を図る。
学習機会に恵まれない子どもたちに個別のニーズに応じた学習の場を提供する。
1.『地域子ども食堂』の定期開催
石巻市東部地区(渡波地区)の生活困窮家庭の子どもたち(未就学児から高校生まで)を主な対象とした食堂の機能に加え、貧困の有無に関わらず誰でもが参加でき地域との関係性をつくり、地域での子どもの居場所と地域の大人とも交流できる場づくりの機能を合わせ持つ活動を行う。
2.課題を抱えた子どもたちのケア
「地域子ども食堂」に来る特に家庭に課題を抱える子どもをフォローし、地域や市の社会福祉資源(民生委員や児童委員、ケアワーカー、子育て支援課、児童相談所等)につなげていく。
3.学習支援活動
『地域子ども食堂』開催中や個別のニーズに応じて週2~3回学習支援を行う。
「地域子ども食堂」は、48回開催、計1,492名(うち子ども928名)が参加し、学習支援は338回開催、延べ1,436名の子どもが参加しました。また、延べ300名の地域の方々が食堂ボランティアとして関わり、地域住民主体の運営ができました。
「地域子ども食堂」は単に子どもたちに食事を提供するだけではなく、地域の子どもたちが安心して過ごせる居場所となり、地域の大人と関わり様々なことを学ぶ場ともなっています。また、地域の大人にとって子どもたちと一緒に過ごせる楽しみの場であったり、子どもたちのために料理を作ったりできる生きがいを生み出す場所にもなっています。
このような「地域子ども食堂」は地域にとっては重要な福祉資源ともなっているため、次年度は、この取り組みを他の地域に広げていきたいと考えています。