被災地の子どもたちに笑顔を

あそびプラスOne

仙台市高森東児童センター

「マイカスタネットをつくろう!」
特定非営利活動法人 水守の郷・七ヶ宿

開催日時 平成26年02月22日(土) 9:30 〜 11:30
開催場所 仙台市高森東児童センター 遊戯室
参加人数 子ども 16人  大人 10人  スタッフ・協力 6人

・今回の行事には、当児童センターで取り組んでいる他行事とは違ってたくさんのお父さんが参加してくれました。子どもたちは、始まる前から普段とは違うお父さんとの行事に期待と緊張が混じったような表情で来館しました。
・最初の作業は、ストラップのための丸木をのこぎりで切ることでした。ここでは、お父さんが積極的に自分の子どもや周りの子どもたちにも、切り方を教えてたり見本を見せたりし、切り方の補助として力強く木を押さえてくれていました。慣れないのこぎりで木を切ることに苦労しましたが、一つ切り出すことができるとその後は積極的になり、ほとんどの子が家族のお土産用をいくつか切り出していました。
・次の作業はカスタネットのための木のやすりがけです。3種類のやすりで、段階を追って丁寧にやすりがけをしました。「お父さんがやると全然違う」という声も聞かれました。
・苦労したのは、カスタネットのゴムを通すための穴あけ作業です。今回、出来上がったカスタネットを、ビッグバンドの演奏会で一緒に演奏できるようにと固いけれどとても鳴りの良い木を用意してくれました。そのため、固い木にきりで穴をあけることは大変な作業でしたが、全員が休みながらも最後まで穴をあけることができました。
・カスタネットの装飾や、ストラップに好きなビーズをつけて飾ると、作品の完成です。最後はできあがったカスタネットをカズーの「上を向いてあるこう」の演奏に合わせて鳴らし、ミニ演奏会をして終わりました。子どもも大人もとても満足して帰っていきました。

「マイカスタネットをつくろう!」の様子 「マイカスタネットをつくろう!」の様子 「マイカスタネットをつくろう!」の様子

子どもたちや利用者の声

・難しかったけど、楽しかった。(2年女子)
・のこぎりやきりを使っての木工作業や可愛い飾りつけなどとても貴重な楽しい体験をさせていただきました。やさしいカスタネットの音色も素敵ですね。(3年保護者)
・そのままにして倒しておけばなくなってしまう倒木を、カスタネットを作ることで生かされるという、命の大切さを感じた素敵な時間でした。子どもたちにもそのことがすぐには分からなくても今回の体験を通していつか伝わるといいな。(1年保護者)

児童館の担当者の感想

・海藤さんはじめ講師のみなさんの子どもたちへの声のかけ方や関わり方がとても丁寧で分かりやすく、参加した子どもたちはみなのびのびと楽しみながら活動できました。
・父親の参加が多く、のこぎりやきりなどの力がいる作業で中心となって子どもたちに教えてくれました。作品作りの中で普段とは違った関わりができたのではないかと思います。自分の子はもちろん周りの子どもたちへも補助や声がけをしてくれており、地域の子どもと大人の交流ができました。
・制作のなかで子どもたちが自然と、木のにおいをかいだり、やすりで削った手触りを感じたりして、その感覚を教えてくれました。2時間半の時間をあっという間に感じる充実した内容でした。

児童館の担当者の感想

・今回の事業を通して、「水守の郷・七ヶ宿」のみなさんの活動について知ることができました。実施していただいた内容は児童館単独の規模ではできないもので、行事の幅が広がりました。「水守の郷」の理念や事業に対する考え方に共感する部分や学ぶ部分があり、安心してお任せすることができました。この事業を通して、児童館としても学ぶ部分が多かったと思います。
・運営にあたっての費用を準備していただいたことで、子どもたちへより良い環境のもとで行事を提供することができました。児童館ごとの特色やニーズに合わせた活動ができるように、ある程度の広い範囲で活用できるような支援をいただくことができた点についてありがたく思います。

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